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私がFP(ファイナンシャルプランナー)になった理由

{94}第8章 病気(4-3.復活)

 私の癌は『目に見えるものはすべて取り切った』と聞いていました。


 しかし、『浸潤していたので、恐らく転移しているだろう』と言われていました。


 担当医師が病理検査の結果が出たので話しがあると呼びに来ました。


私が『父と一緒に聞かないと・・・』と言うと、


医師は『悪い話じゃないから一人で聞けばいい』と言ったのです。


医師の言う通り悪い話しではありませんでした。


私の癌は転移していませんでした。


(奇跡だ!)
と思いました。


 医師は続けて、転移はなくても限りなくクラスⅢに近いクラスⅡbだと言い、5年生存率は80%だと私に告げたのです。


(80%かぁ・・・)
と思ったのも束の間、


『そうは言っても20%になる可能性もあるから』と医師は言い、

ここでも私を絶対に楽観的な気持ちにさせてはくれませんでした。


 私は順調に回復し、手術から二週間足らずで退院しました。

 思ったより早かったためか、職場の上司は見舞いに間に合いませんでした。


(頑張って美容院に行ったのは何だったん?)


と自分に突っ込みを入れてみた私なのでした。