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私がFP(ファイナンシャルプランナー)になった理由

{66}第7章 迷い道(3-3.現実逃避)

 雇用保険の【修学支援制度】を利用できる通信制講座の一つであり、費用、期間、興味が私に一番合っていたというだけで正直何でも良かったのです。


 期待していなかったにも拘らず、いざ勉強を始めてみると、私が知りたかったことの集大成といった内容でした。


金融、不動産、保険、年金、税金等々。

通信大学で学んでいる政治、経済、社会学との関連もあって夢中で勉強しました。


 短期集中できたこともあって、ファイナンシャルプランナーの試験には難なく合格できました。


 合格したことで満足して終えるつもりでいたファイナンシャルプランナーの勉強だったはずでしたが、私に上級資格に挑戦させる出来事が起こりました。


 思い切って合格者の集まりに参加してみたのでした。


 私は通信講座の受講者でしたが、同じ資格に合格した人達と会って話をすることを楽しみにしていました。

 その集まりの中で、皆が揃いも揃って『上級資格に挑戦する』という言葉を聞き、私は驚かさせられたのです。


 そこで、(私も受けてみようかな)という軽い動機で更にファイナンシャルプランナーの勉強をすることにしました。

 気楽に始めたこともあり、直近にある試験を(まず受けてみて駄目なら止めよう)と考えていたのでした。
 結果は、全6課目のうち2課目受験して1課目に合格したのでした。


 これには驚きました。

 そして自分でも意外なことに1課目落ちたことが悔しかったのでした。

 何故なら、私は落ちた課目の方にどちらかと言えば自信があったからでした。


 これを機に、全6課目に合格して上級資格を取得することを目指して、新たに勉強する日々が始まったのでした。


 通信大学とファイナンシャルプランナーの勉強を並行させながら、数社での短期間の仕事を経て、私の三十代は過ぎていったのです。