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私がFP(ファイナンシャルプランナー)になった理由

{65}第7章 迷い道(3-2.現実逃避)

 『社会に出れば実力がものを言う』とはいえ、学歴で門前払いされることを経験した私は次の目標に通信大学を受講することにしたのです。


 それは、(法律を勉強したことを無駄にせず、何らかの結果として残したい)という思いの方が強く、学歴云々というのは二次的なものでした。


 通信大学の学科は私の知的好奇心をこれまでになく刺激してくれました。

また同時に、知識を通じて私の持つちっぽけで偏った世界観も広げてくれました。


 スクリーニングで様々な人たちと同じ目標のもと勉学に励むことができたことは、一人の時間を過ごすことに慣れていた私にとって、かけがえのない有意義な時間でもありました。
 その他には、サテライトキャンパスが某有名大学の敷地内にあり、そこに行くことで以外にも大学生気分が味わえて楽しかったのです。


 大学進学に興味のなかった高校生の頃の私がこの様子を見たら、

(きっと信じられないだろうな)と想像すると我ながら可笑しかったです。

 卒業研究を選択したため、五年かかりましたが学士の資格を得ることができました。


 当初の国家資格から、これほど変わるとは誰が予想できたでしょうか。


 挫折の度に方向転換を強いられてきましたが、【七転び八起き】の精神で、転んだお蔭で地べたからしか見えない光景を見ることができたのであり、

『地べたに生えている草、転がっている石、何でも掴んで決してタダでは起き上がらない』という私の生きる姿勢がそこにはありました。


 通信大学の勉強に味を占めた私は、求職中で時間に余裕があることを好機と捉えて、別の資格取得についても意欲が出てきました。


 ファイナンシャルプランナー資格との出会いは本当に偶然でした。