{59}コーヒーブレイク(第6章 阪神淡路大震災)
私のマンガ人生は貸本屋の存在無しには始まらなかった。
商店街にあった貸本屋は学校帰りに寄ることができ、自宅からも近く利便性バツグンでほぼ毎日行っていた。
一泊二日一冊数十円で借りることができたので、子どものおサイフにも優しかった。
また、常連さんだった私はコミックは新刊をほぼ一番乗りで、雑誌も発売日の翌日に借りることができた。更に付録のみ売って貰えるという特典もあった。
私が「何かありますか?」と訊けば
貸本屋のおじさんが「今日入ったのはこれだけ」と言って
適当に出された本は少女漫画オンリーの私が絶対にチョイスしないジャンルが必ず混ざっていて毎度興味津々だった。
ホラー漫画・少年漫画・レディースコミックetc...
さすがに、『子どもにこれは・・・』という内容も無きにしも非ずだったが、そこは耳年増の私、それなりの許容範囲で絶妙(?!)にチョイスしていたと思う。
マンガ喫茶を始めて利用した時のこと、
まず漫画選びに時間がかかった。
読み込むタイプの私はコミック一冊で30分以上必要。
結局は買った方が安上がり。
タイパもコスパも悪いと実感したのだった。
以後、訪れたことがないのは言うまでもない。
「私に希望と感動を与えてくれたマンガ ありがとう!」