{43}コーヒーブレイク(第5章 被害者同盟)
我が家は一部屋4.5畳・3畳・風呂無しを壁をぶち抜いて二部屋分を借りていた。
当然のことに父がリフォーム(?)した。
各部屋は上半分透明・下半分すりガラスの引き戸で仕切られ、私の部屋に置いてあるテレビを隣の居間から家族で観ていた。
だから、自分の部屋があってもプライバシーは無かった。
家族が寝静まった真夜中が私にとって一人になれる時だった。
小学校高学年の頃からラジオの深夜放送にハマったのは必然だった。
ヤンタン(ヤングタウン)、ヤンリク(ヤングリクエスト)、オールナイトニッポン、ぬかるみの世界、サイキック青年団etc.
楽しかった。
各パーソナリティの話す内容がただただ面白くて、
布団の中で、アイロン掛けまたは勉強しながら
『くっくっくっくっ・・・』と肩を震わせて聴いた。
ラジオは多感な年頃である私の好奇心を大いに刺激した。
結果、耳年増となり小生意気なガキに成長した。
関西では面白い子に『将来、吉本(興行)へ行ったらいい』と言う。
私も同級生の男子からよく『髙野、おまえ吉本へ行け!』と推薦を受けていた(笑)
それは【ぬかるみツアー】に参加した時、発揮された。
ラジオ番組【ぬかるみの世界】でパーソナリティである笑福亭鶴瓶と新野新と200名のリスナーが和歌山県勝浦へJRお座敷列車で行く一泊二日のツアーだった。
20名ごとにグループ分けされた10グループが夜の宴会で余興を披露し順位付けをするもの。
そこで、私が発した一言が意外なことに皆の大爆笑を得た。
グループの順位は忘れたが、私は個人賞(2名のみ)を貰った!
ぬかる民(ミン)・サイキッカーよ 永遠に!
ありがとう❤ Radio(^^)/